Water-Ring DIARY

徒然日記。日々の呟きとサイト更新予定など...。
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ヘェイ。

2008.03.25 Tuesday | 日常

お久しぶりです。
わはは、ほぼ三ヶ月ぶりにこんばんはv

……嗚呼嗚呼、二進も三進も行かないこの頃です(項垂れ。

とはいえ、さすがに三月なのでサイトトップの謹賀新年だけは変更致しました。

ついでに何も無く出没するのもアレなので、魔女<15>の冒頭部分だけちょこっと先載せなんぞしてみたり。
興味のある方は続きを読むよりどうぞですv


王冠MEMO話
おやすーみ。

小鳥メール業務連絡
何もありませんー。


ではでは。また。


魔女のルール<15>


「……さあて、どうしたもんか」

三年の教室が並ぶ廊下の角からそろりと顔を出し、思案に暮れる。

昨日、これからの方針を決めたはいいものの、校内で堂々と夏目氏に声をかけるのはちょっと……どころかかなり憚られた。
何故ってそりゃもちろん、私と柊一路の事が見事なまでに知れ渡っていたからだ。これに関しては、今朝、学校に来てからいやってほど思い知らされた。

おかげさまで、あっちこっちから突き刺さる視線が痛いッたらない。
色々問いただしてやろうと思ってたのに、那珂ってば今日に限って何の連絡も無く休んでるし。

まさに孤立無援。朝から今までの間、どれっだけ真相を叫びたかったことか。
私は脅されただけで完璧な被害者だっていうのに、どうして理不尽な噂の的にされなきゃなんないの。
どうしてコソコソ逃げ回らなきゃいけないの。どおして、たいしたことないじゃーん、なんて不当に貶められなきゃいけないっての。
今日一日のあれこれなんて、既に私の人生において思い出したくない出来事ナンバーワンに輝きまくってる。

私が地味目地味目に目立たず生きてきたのには、もともとの性質以外にもそれなりに理由があるってのに。
もう滅茶苦茶だ。これまでの努力をどうしてくれんだ柊一路め。

だから現在、私は実に望ましくない事態の渦中にいるってわけだ。身動きがとり辛い事この上ない。
更なる面倒ごとなんてまっぴら御免ってな具合で、大っぴらに夏目氏とコンタクト出来る状態じゃない。

となると、夏目氏がひとりになったところを狙ってみるかと思ったわけだけど。
夏目氏ってば、ちっともひとりになってくれないんだよこれが。誰かしらご友人が側にいる。柊一路と違って随分と交友関係が広い。

それとなく、かつコソコソと人目を避けてつけ回してみたけど、あっというまに放課後になった。

――本当に、どうしたもんか。

極力気配を消して、夏目氏が教室から出てくるのを悩みながら待つ。
帰り道を狙うって言うのも一案だけど、一人になるのを見計らっているうちにずるずる家までついていくことにでもなったら。
私ってば軽くストーカーっぽくない? ああ、さっさと一人になってくれ、夏目氏よ。

壁に向って項垂れながらふーっと溜息を一つ。病み上がりに何やってんだろ私。

「ゆーなちゃん?」

ぎゃあ、という悲鳴が喉まで出掛かって危うく飲み込んだ。
あわてて振り向くと、いつのまにやら背後に夏目氏が、いた。

び、びっくりした。心臓が口から飛び出るかと思った。
いつの間に教室から出てたのこの人? 私、HRが終わって直ぐここに来て張ってた筈なんだけど。

「あー……あの、えーと」
「うん。あのさ、今日ずーっとオレの後、ついてきてたよねー」

少なからず動揺しているところに笑顔で問われ……というよりも確定的に言われ、口元が引き攣る。

――あらまあ、気付かれてたのね。まあでもいいや。これなら話が早い。

辺りをさっと見回し人目の無いことを確認してから、そっと夏目氏に近づきこそりと小声で囁いた。

「夏目先輩、ちょっとお話があるんですけど。その、ええと……人のいないところに行きませんか」
「……えーと、ね。面白そうではあるんだけど、オレ、一路の敵に回る気、ないよ?」
「は?」

敵って……別に敵対してほしいなんて思っちゃいませんが。そりゃ私にとって柊一路は天敵だけど。

「何のことですか」

聞き返す私に夏目氏はちょっと眉を顰め、左手で顎を摩り――。

「んー、まあいっか」

ちょっと引っ掻き回しちゃおうかな――と、面白がるように口角を上げ、にこりと笑った。

……なぁんかこの人の笑顔って、妙に背中がざわざわするんだけど……これってさぁ……悪寒?



――続く。


次回こそはもうちょっと早めにお目見えできるよう頑張りたいところです;
ではでは。
author : kuno_san | comments (2) | trackbacks (0)

Comment

こんばんは、Kunoさん。
今年に入ってからの過密スケジュールとかなり深刻な体調悪化により、前回の感想から月日が経ってしまいました。
仕事も4月中旬頃にはメドがたちそうな予定ですので、またこちらにお邪魔させて頂けたら嬉しいです。

次回はラヴァーズラインの短編を一度挟み、その次に前回の後半の感想を書きたいと思っております。
もう見限られたかも知れませんが、これからも宜しくお願い致します。
びわ | 2008/04/03 01:06 AM
びわさん、こんばんは!
とんでもなく返信が遅くなり申し訳ありません;;

オオゥ、体調を崩されているという事ですが大丈夫でしょうか?
ご感想を頂戴できるのは破竹の勢いで嬉しくはありますが、
ご無理をなさらずご自愛くださいませ;(な、なかなか難しいのやもですが)

弊サイトはのんびりまったりのほほーんな更新頻度なので(それじゃ駄目じゃん!とセルフつっこみなんぞを)
お手隙の時にでもちょろっと訪れていただければ幸いです。
何というか私の方こそ見限られないように頑張りたい所存ですので!

ではでは、こちらこそよろしくお願い致します(御辞儀。
kuno_san | 2008/04/20 11:53 PM

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