Water-Ring DIARY

徒然日記。日々の呟きとサイト更新予定など...。
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ありがとうございます。

2007.02.13 Tuesday | 日常

ものっそい思いつきではじめたお礼小話のラウンドシリーズですが、うれしいお言葉を掛けていただきとても棚ぼたな感じですv
パチパチしてくださった方、コメントを下さった方、多謝。

誤字のご報告を下さった方もありがとうございますv
ご指摘の箇所を修正し、先程再up致しました。
表記間違いは直したつもりがまだ残っていた模様(恥。
検索をかけて見直しましたので今度こそ大丈夫……な、はず。

…………。

と、当サイトの九割はご訪問くださる方の優しさで出来ております!

あ、こいつまた誤字ってやがるな、と思われましたらぜひご一報を。
お待ちしておりますー(←いい笑顔で手を振りながら。

さて次回はやっとこさラヴァの夏祭り話。
ちょこっとだけ先載せとかしてみたり。
まだ手直しをするので言い回し等は変わる可能性が大なのですが;
興味が御ありの方は続きを読むよりどうぞー。


王冠MEMO話
おやすーみ。

小鳥メール業務連絡
特に御座いませんよー。

ではでは。また。
あ、明日はバレンタインか!




ラヴァーズ・ライン番外編[十万打キリリク作品]
――――――――――――――――――――――――――
ブルー・リング
――――――――――――――――――――――――――

常とは違う賑やかな明かりと熱気に包まれた神社の境内。
白色に光る星々がくっきりと望める夜空を背景にした本殿、そこへ続く石畳の左右にはとりどりの露店が並ぶ本道が延びている。

そこから少し外れた場所にある石垣に華は座っていた。

ゆっくりと行き交う人の流れを眺め、地面につかない足をぱたぱたと振りながら浴衣の袖を夜風にそよがせている。
座った横には買ったばかりの綿菓子が置かれていた。
高い湿度や昼間の熱を残した空気も気にならない。寧ろ夏の祭りには不可欠とすら思える。

自然と浮き立っていた華の心は、けれど突然すうと冷えた。
あたりを見回していた華の目に一際はっきりと飛び込んできたものは、白地に大柄の赤い花模様が散る浴衣を着た後姿、そして背中に流れる茶色の長い髪だった。
傍らにはジーンズ姿にTシャツという軽装の男性が並んでいる。
並んだ女性より頭一つ分背の高いその人は、華の大好きな人に間違いなかった。

「……ゆうきちゃん?」

ぽつりと華が呟く。
けれど今まで華が見たことのない表情をしたゆうきは見知らぬ人のようで。

伏し目がちに浴衣の彼女を見下ろしたゆうきの口元が動く。何を喋っているのかはもちろん華にはわからなかったが、隣に並んだその彼女は頬を赤く染め、愛らしく笑っていた。
手にした薄桃色の巾着の紐を握り締め、華はうつむいた。

「華? ……どうかした?」

右横からの呼びかけにはっと振り向く。片手に赤い小さなりんご飴を持った奏が不思議そうに首を傾げていた。

標準より幾らか小柄な華が人の波に飲まれている様子をみかねたのか露店の途切れている石垣付近へ抜け出て休ませてくれたのは他ならぬ奏だ。
中学に上がって数ヶ月、随分と身長も伸び大人びた仕草もみせるようになった幼馴染は、けれど変わらず華の面倒をかってでてくれる。

「あのね、今そこにゆうきちゃんが」
「ゆうき? 今日は来ないって言ってたはずだけど。どこ?」

はい、と渡されたりんご飴をありがとう、と受け取り、華はゆうきを見つけたはずの方向を指差した。
器用に編み上げられた華の髪に結ばれている組紐が揺れ、先についた小さな鈴がちりんと涼やかに鳴る。

「いないみたいだ」
「う、ん」

遠くに見えていた二人の姿はもう人ごみの中に紛れ、とうとう見つけることは叶わなかった。

――その日食べた甘いはずのりんご飴は、何故か幾分味気なく感じられた。

華にとって、ささったまま抜けない小さな棘のように残る、小さな頃に訪れた夏祭りの記憶だった。




---
ここで回想終了。現代に戻ります。
もしかしたらタイトルはまだ変わるかもな予感。
続き頑張りまっする;

ではでは。
author : kuno_san | comments (2) | trackbacks (0)

Comment

こんばんはです。びわです。
ラヴァーズライン供拝見させて頂きました。
華、ゆうき、奏、三人それぞれの思いに微妙なズレを生じさせた過去から続く波紋が大きくなって、三人それぞれに影を落とす。
果たして影だったものが光へと昇華したとき何が残るんでしょうか。
ゆうきが華への想いに苦しみ、華もまたゆうきと奏の狭間で苦悩する。
華が、奏には自分と同じ苦しみを味わってほしくない。
奏の気持ちが痛いくらいわかるから、だから自分のゆうきに対する想いをきちんと奏に告げなきゃならない。
この華の決断はとても勇気のいるものであると同時に、ゆうきに真っ直ぐ向き合わなきゃいけない。
そのように思ったんでしょうね。
奏は分かっていたんですよね。
あと少し、もう少しだけ一緒にいたい。
ただそれだけ。奏は華に幸せになってほしい。
苦しむ姿なんて見たくない。
そして華の背中を押した時、奏が涙を流した時、華がゆうきの元へ行くのを見つめた時。
奏の中の雪の結晶が溶けた瞬間だったんでしょう。
三人のバランスが崩れたように見えるこの物語。
しかし、それぞれの優しさが真の意味での優しさに変わっていった時。
この物語の本質が現るんでしょう。

奏の行き着く先はどこでしょうか。
華を手に入れられなかったことで、また心の闇が現れてくるんでしょうか。
いいえ違います。
華が幸せになっていくのを見守っていくことで、強く願っていることで、闇は取り払われていくことでしょう。
そのように思います。
ひとつの区切りになった今回。
根底に流れる、澄み切った音色のような透明感は、kunoさんの物語の特徴ですね。
素敵なお話は、私のなかで心地いい揺らぎとなって、しばらく残りそうです。

季節の変わり目なので、体調にはお気を付けてくださいね。
では失礼致します。
びわ | 2007/03/02 09:55 PM
びわさん、こんばんはv
ラヴァ兇鬚翰頂ありがとうございますー。
とても素敵なお言葉の数々を頂戴し、木に登ってしまいそうな勢いです(照。
危うい均衡を保った感じの、でも崩れかけた三角関係。どうしてもかなわない恋になってしまった奏ですが、それなりに納得して華の手を離すことができたんではないかと。
びわさんがおっしゃるように結局のところかなわないとわかっていても最後にもう少しだけと足掻いた奏はこっそり影の主人公だったなと思います。
書いていた頃のことを思い返すにあたり、どうにもエピソードが増えたり元々考えていた行動と違うパターンで動かしてしまったり等などありましたが、色々とラヴァ気坊菽紊鬚弔韻覦嫐で四苦八苦しながらつづったラヴァ供丁寧に読み解いてくださってモノカキとしてとても幸甚ですv
その後の奏のお話(幸せといえるかは微妙ですが;)もこそっと番外編としてupしておりますので、二十歳以上の年の差に抵抗がないようでしたらお時間があるときにでものぞいてやってくださいませ。

毎々のご感想、本当にありがとうございますv
いただいたお言葉に励まされつつ、少しでもお返しできるようお話を綴って参りたい所存です。
ではでは、どうにも今年の風邪は長引くようなので(←己で実証済みです;)びわさんもお体には十分お気をつけくださいませ。
kuno_san | 2007/03/07 12:29 AM

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